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◆みんなで創る小説Ragnarok ♂萌え2冊目◆

[65:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/03/06(月) 22:02:55 ID:PbA83NXw)]
部屋の中に吹き込む風の心地良さに、ウィザードは本を開いたまま、少しだけ目を細めた。
「もう冬も終わりですかね?」
ノービスが振り返り、ウィザードに尋ねる。
「流石にまだ早いだろう」
そう呟いたウィザードは、細めていた目を閉じ、指で軽く押さえた。
冷たくないとはいえ、本を読み続けていて幾分疲れた目には、夜風は少々染みた。
「先輩、花粉症?」
「それもまだ早いだろう」
どうですかね、とノービスが呟く。
「早い人は冬のうちからでもなるって言いますし」
「別に痒いんじゃない。ちょっと乾いたんだ」
指を離して目を開くと同時に、すっと上体が椅子の背に倒れるような感じがした。
いつの間にか背後に回っていたノービスが、ウィザードを引き寄せるようにして、額に触れていた。
「……おい、何してる」
言いながらノービスを見れば、彼は反対の手を自分の額にあてていた。
「熱あると目乾きやすいじゃないですか。だから調子悪いのかなって」
少し考え込むような顔をして、ノービスはうん、と頷いた。
「やっぱりちょっと熱いかも」
「そうか?」
全然気付かなかった、と呟き、ウィザードは本に目を戻そうとした。
途端、視界を塞がれた。


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