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【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十七冊目

1 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2007/11/20(火) 23:22:39 ID:fIjeelgU
このスレは、萌えスレの書き込みから『電波キタ━━━((( ⊂⌒~⊃。Д。)⊃━━━━ッ!!! 』ではない
萌えでなおかつえちぃ描写の含まれる自作小説の発表の場です。

【重要】
18禁レートのスレッドは<<sage進行>>でおながいします。
(ageてしまった場合にはメール欄にdameと入力して書き込みましょう。一番下に下がります)

基本的ルール
・ マターリ厳守
・ 荒らしは完全放置。
・ ROまたは小説と関連のないネタで盛り上がるのはダメ。
・ コテハン叩きも、スレの雰囲気が荒れるからダメ。
・ コテハンの人も、荒れる元になるので暴走したりしないように慎重に発言しましょう。

ローカルルール
・ 萌えだけでなく燃えも期待してまつ。
・ このスレでの『えちぃ』基準は、「手淫」(オナーニ)だとか「目合い」(セクース)だとかのレベルでつ。
・ 特殊ジャンルは苦手な人もいるということを考慮してやってください。
 (タイトルに明記するとか、配慮を)
・ 催促はやめましょう。
 (絵、文を上げてくれる人は自分のプレイ時間を削って上げてくれてます)
・ 感想は無いよりあった方が良いです。ちょっと思った事でも書いてくれると(・∀・)イイ!!
・ 文神を育てるのは読者です。建設的な否定をおながいします(;´Д`)人
・ 文神ではない読者各位様は、文神様各位が書きやすい環境を作るようにおながいします。
・ リレー小説でも、万事OK。

リレールール
・ リレー小説の場合、先に書き込んだ人のストーリーが原則優先なので、それに無理なく話を続かせること。
・ イベント発生時には次の人がわかりやすいように。
・ 命の危機に遭遇しても良いが、主人公を殺すのはダメです。

板内共通ルール:
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1063859424/

みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説保管庫(Wiki):
ttp://f38.aaa.livedoor.jp/~charlot/pukiwiki2/pukiwiki.php

前スレ:
【18歳未満進入禁止】みんなで作るRagnarok萌えるエロ小説スレ 十六冊目
ttp://www.ragnarokonlinejpportal.net/bbs2/test/read.cgi/ROMoe/1176575956/

71 名前:副業(3/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:29:24 ID:X6c2jTO6
 まずは、お客様にご挨拶。その後、さっそくアレの方にも「ご挨拶」をします。お客様の前に跪いて、ズボンの前を開いて
アレを取り出します。大抵のかたは最初から硬くしてくださってますから、ちゅっ、ちゅっ、とキスを降らせたり。あとはサオの
部分を手指でさすりながら舌先を裏筋やカリ首、鈴口に這わせて刺激します。
 お客様が興奮してきたのを見計らって、口のなかに唾をためてからアレを含みます。頬をすぼめて吸い付き、口の中でも
ねっとりと舌を這わせつつ、アレ全体に唾をしっかり、たっぷりとまぶします。先走りが出ているようなら、それも舌で全体に。
 お客様を高めつつ、アレが十分ぬるぬるになったら、上着の工夫の出番です。胸の上下のベルトは締めたままで、ジッパーを
下から少しだけ開きます。で、そこから胸の間にヌルヌルになったアレを入れていただくんです。ジッパーはほとんど閉まって
いる上に、お店用の上着は胸のサイズをきつめに仕立てていますから、服の中にみっしり押し込まれた胸でアレを挟み込めるんです。
きつい上にブラも着けていませんから、谷間は熱をもって汗ばんでいます。そんな中でもお客様のアレは熱くて、入れた瞬間は
ぴくぴくと震えて悦んでくれるんですよ。
 挟んだあとは、お客様によって少し違ってきます。私の方からお客様の腰にすがりついて上下に動いたり、お客様のほうが
私の胸を服の上から揉みしだき、寄せながら谷間でアレ……おちんちんを暴れさせたり。
 そうして存分に楽しんで頂いた末に、お客様にはそのまま谷間に「中出し」して頂くんです。服の中でびくびく暴れながら、
谷間に熱いものを放出するのを、私はゆるゆると動きながら放出が収まるまで受け入れます。

 ひと通り収まったら、まずは服から抜いたおちんちんをお口で綺麗にさせて頂きます。そうしたら、座り込んで上目遣い気味に
お客様を見上げながらジッパーを全部開けて、一気に前を両手で開けておっぱいを解放するんです。えっと、私結構おっぱい大きくて、
あ、自慢するわけじゃ無いんですよ? 弓手としては微妙なわけですし。それはそれとしてですね、きつめにしてある上着から
そんなサイズのおっぱいを解放するわけですから、結構な勢いでこぼれ出す訳なんです。ぽよん、っていうかぶるん、っていう感じで。
上下のベルトもサイズを強調するのに一役買ってくれます。
 そんなおっぱいにお客様は目を奪われて下さるんですけど、その谷間には先ほどたっぷり出して頂いた精液が付いてるんですよね。
で、私は自分のおっぱいをすくい上げる様に持って、精液をにゅるにゅる伸ばす様に、塗りたくる様にするんです。それをお客様に
見せつけた上で、乳首にまで塗り伸ばしたそれを舌先でちろちろとこそぎ取ったり、口に乳首を含んで、ちゅう、と精液を吸い取ったり。
このころには、綺麗にしたおちんちんはすっかり元気を取り戻しています。
 こんな風にして、一度出したあともお客様を萎えさせさせてしまわない様にするんです。

72 名前:副業(4/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:30:42 ID:X6c2jTO6
 お客様に元気になって頂いたら、いわゆる本番に移ります。私、というかハンターを指名して下さるお客様って、スパッツを
着けたままでしたいという方が大半なんですよ。だから、お店用のスパッツも狩り用の丈夫なものとは違って、生地が薄いものに
なってます。ぴっちりと、下に何も着けていないお尻のラインなんかも出るように……そして、破りやすいように。
 スパッツの下の、私のアソコまでつまんでしまわないように、慎重に布地だけつまんだら、ゆっくり楽しむようにぴりぴりと
スパッツを破かれます。破れ目さえ入ってしまえばスパッツは伸縮性がありますから、あとはお客様が広げなくても私のアソコは
丸見えです。服は全部身につけているのに、おっぱいもアソコもさらけ出した私。お客様はじっくり視姦したあと、指や舌で
アソコを可愛がって下さいます。ベッドに横たわっていっぱいに脚を開き、指だけでアソコをいじられながら自分のおっぱいを
揉みしだき、乳首を吸う姿を見て頂いたり、舌でして下さるお客様の頬を太股できゅっと挟みながら、頭をアソコに押しつけてみたり。
恥ずかしさもありますけど、お客様の興奮が伝わってくることもあって、私のアソコはすぐトロトロになってしまいます。
 そして、いよいよ挿入です。挿れて下さるときの体位もお客様によって様々です。正常位でしながら、動きに合わせて揺れる
おっぱいの様子を楽しむ人。後ろからおっぱいを揉みしだきながら突き込んでくる人。私の方も自分から腰を動かしたり、アソコを
締めてみたりとお客様に合わせる様にします。腰をがっちり掴んで夢中で突いてくるお客様もいて、そういう時は何もせず、
感じるままに受け入れます。
 いろいろなお客様がいますけど、皆に共通するのは、いっぱい興奮して、夢中になってして下さること。スパッツの裂け目から
突き込まれて、私のおまんこの中で暴れる硬くて熱いお客様のおちんちん。ときおりびくんと震えたり、動きのピッチが変わったりで、
お客様が気持ちよくなって下さっているのが伝わってきて、私もとっても気持ちよくて。やがてお互いに限界がきて、お客様も絶頂に。
痙攣するおまんこの中でがびくん、びくんと震えるおちんちん。二度目なのに、おっぱいの時よりも沢山の精液を注いで下さいます。
溢れそうな位の精液を子宮で飲み込みながらちらっとお客様の顔を見ると、少し気が抜けたような、でもとても幸せそうな表情で。
そんなとき、私は自分のえっちなカラダやハンターの装束とかに、ちょっとだけ感謝しちゃったりします。マヌケっぽいからあまり
このときの顔を見られたくないって、以前お客様の一人に聞いた事がありますけど、私は何だか嬉しくなるから好きなんですけどね。

73 名前:副業(5/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:31:28 ID:X6c2jTO6
 ……はふ。
 ……あ、ごめんなさい。何だか夢中になって一杯喋っちゃって。うわー、なんか途中からすごいストレートな言葉使っちゃってた
気がする。引いちゃいました? え、大丈夫? ロナさんのお顔、真っ赤ですよ。って、私もそうですよね。あはは。

 あと、ちょっとお耳を。

 私の働いてるお店って、会員制というか、店のほうもお客様を選ぶんですよ。大抵のお客様は、私たちみたいにソロが多くて、
でも人肌のぬくもりが欲しくて、っていう方ばかり。合意の上でない限り乱暴なコトはしない、歓楽街で働いているのを
言い振らしたりしない事を徹底して守るのを条件にしてお店に入って頂いてるんです。お客様に狩りのお誘いを頂いてご一緒する
事もありますけど、狩り場は狩り場、お店はお店で心は切り替えますし。もちろん、狩りが終わってからお店に同伴、なんて事は
ありですね。
 何でこんな事まで話すのか、ですか? 何となく、ですよ。何となく♪

 とりあえず、私のお話はこんなところです。改めて、お疲れ様でした。
 さって、日も傾いてきたし、お店に行こうかな。お店のお風呂入って、ごはん食べてお店用の服に着替えたらちょうど良い時間に
なるし。ハエとか勿体ないし、ゆっくり歩いてこっと。
 それじゃロナさん、またご一緒する事があったら、よろしくお願いしますね♪

74 名前:副業(6/5) 投稿日:2008/07/13(日) 17:34:02 ID:X6c2jTO6
1本書きあがりましたので、保守がてら投下させて頂きました。
楽しんで頂けたら幸いです。
それでは。

75 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/13(日) 20:48:47 ID:rPKYAgyU
こういう語りタイプの文章はなんかこう通常とは違う独特のエロさがあって好きだ。GJ!

76 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/14(月) 14:46:20 ID:5EwO/n62
これは新鮮でいいなぁ。
自分の経験談を語るタイプは実はかなりツボだったりする。
女性視点の男性経験談とかは実にエロくていいですな。グッジョブです、

77 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/16(水) 16:25:03 ID:moctZwfM
自分の好きなタイプの声を脳内再生させながら読むと更にエロいことに

78 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/16(水) 17:25:16 ID:uUj1W7Lg
あれ?なんか>>77に俺がいるなww

79 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/31(木) 00:01:43 ID:9jlg0Cx6
HDを整理していたら大昔の小説が出てきたので出してみました。

ちょっと長くて書き込みできないのであぷろだに。

えろだ
ttp//archer.s1.x-beat.com/cgi-bin/iconxb/20080731000022.lzh

小心者なので優しくしてください……。

80 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/07/31(木) 00:38:13 ID:/swP82II
>>79
うp乙です!

自分もSS書いた事あるので分かるんですが
話を起承転結にまとめて、なおかつ書きたい事を書くのは
案外と難しかった・・・。
その点>>79さんはキャラもきちんと立ってたし
話の流れや設定も違和感はなかったので、良かったと思います。

ていうか懐かしいなぁ・・・またROしたくなってきますた。

81 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/01(金) 06:34:32 ID:qVIXG7Fw
>>79
3まであったけど続きあったりするんですか?
執筆予定とか
あるのでしたら続きも見てみたいですねー

82 名前:79 投稿日:2008/08/01(金) 23:05:21 ID:Wtmlr/Wo
仕事で忙しくて来れなかったら読んでくださった方が!
うはめっさ嬉しいです!
ありがとうございます!

>>80
ありがとうございます。
ありがとうございます!
書いてくる意欲が湧いてきます!
頑張っていきますのでどうぞよろしく!

>>81
続きは……ありません……。
すみませんすみません。

でも、執筆予定はあります!
また、何か書いたらUPしたいと思いますので、
そのときはどうぞよろしくです!


また今日から頑張ろう。うん。

83 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/02(土) 22:36:55 ID:K9/1bAWY
ページがないんだが…

84 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/02(土) 23:38:30 ID:KvBrX7Vo
>>83
普通にあるぞ。
ttp//arch…からコピペではなく、archer.s1…から貼り付けてみ?

85 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/03(日) 00:20:59 ID:xrcawbOE
コロンが抜けてるんだなw

86 名前:お別れの日に歌ううた 投稿日:2008/08/16(土) 01:20:26 ID:EilhgGL6
「さよならだ、リオ」
クルセイダーの男…私の相方だった男が私に背を向ける。私は左手で追いすがる。
それでもその男は手を振り払った。
左手にはめられていた指輪が外れて落ちて、壊れた。

噂を聞いて興味を持った訳でもない。聞いたには聞いたけれど、どうだっていいと思っただけだった。
誰もいない寂れた教会跡。聞こえる甘い喘ぎ。それと、薬の匂い。
──美しい高司祭が夜な夜な寂れた教会跡で、相手を求めてよがっている──
そんな噂。聞いた時には信じられなかったが、まさか本当だったとは。
噂に違わず端正な顔の女。長く白い髪が月光で光る。焦点の合わない目でこちらを見て、縋るように左手を伸ばしてくる。
女の足元には薬の入っていただろう瓶──すでに空。
「薬によがってまで乱れたいのか、ハイプリ様?」
伸ばされた手を掴んで引っ張り上げる。抵抗すらしない。
この女が飲んだ薬は大体察しがついた。クリエイターという職業柄これとよく似た薬を扱うから判る。バーサークポーションにアルコールを混ぜて、陶酔効果も加えた物。
女が俺を見上げる。何も言わずに、とろんとした金の目で。
服を僅かに引っ張られた、そして女は唇を動かす、「こわしてほしい」と。
望むならそうしてやる、女を地面に押し倒す。乱暴に服の上から胸を掴む。女の躯が跳ねる。
「あ…あぅ…。」
「もう声を上げてるのか、淫乱…!」
手を離す。恨めしげにじっと見上げられる。
「そんなに欲しいのか?」
こくりと頷くその女の仕草に、壊れかけの美しさを見る。それを完膚無きまでに壊したいと思う俺も酔狂か。

87 名前:お別れの日に歌ううた 投稿日:2008/08/16(土) 01:48:30 ID:mHe/LFPo
服を脱がそうと腰のリボンに手を掛けて、気が変わった。バゼラルドを取り出して服を切り裂く。
露わになった胸を見ると、左胸に逆十字の傷があった。それを舌でなぞる。びくりと、女が震える。
「怖いのか」
女は首を振る。
「では何故」
「思い…出したくない…ああっ!」
傷から滲む血を舐める。女がびくびくと躯を震わせてしがみつく。涙さえ零れて。
彼女の血は自作の薬を自らで試している俺の血より酷い。舐めただけでクラクラする。薬─しかも強力なのを複数。
彼女の血に当てられて倒れ込む。この女、本当にハイプリーストか?むしろアサシンのような血の味だ。
疑問もそこそこに目の前の女の胸の先を舌で転がしつつ秘所の中を指で掻き回す。女が俺を、焦点の合わない金の目で見つめる。その顔がとても淫靡だ。
「ふぁ…あぁ…」
女の足が震える。もう腰を振っているのには苦笑するしかない。
「そうまでして、欲しいのか」
「あ……」
女が再びこちらを見た。でも焦点なんて合っちゃいない。ただ荒い息をして、俺を見つめる、(壊してくれるのを待っている)。
気付けば一物を取り出し、力任せに彼女の胎内に押し進んでいた。
「う、ぁう、ああぁぁ!」
急な挿入に軋んで締め付けてくる。流石に処女ではないようだが、その締め付けはあまりにもきつい。
息を吐いて、顔を近付けてさらに押し込む。
「壊して、と望んだのはお前だ。壊してやる」
強引なまでに突き上げると、その度に矯声が寂れた教会跡に響く。
女が俺の体の下で躯を揺する。気を抜けばこちらが達しそうな程に、締め付けと緩みが繰り返す。
多分、彼女は俺を見ても聞いてもいないのだろう。恥じらう姿も無く、ただ甘い声を上げてひたすらよがる、薬漬けの血を持つ金の目の高司祭。
「この淫乱女」
「あああぁっ」
そうして果てた、俺も女も。

88 名前:お別れの日に歌ううた 投稿日:2008/08/16(土) 02:16:05 ID:lC/lNlNI
また、私は。
自分のしてしまった行為に半ば後悔し、薬の微睡みから目覚めると教会跡の固い床ではなく、柔らかなベッドの上にいた。
胸の傷が痛い。血が滲んでいるんだろうなぁ、と思って触れたら包帯が巻いてあった。
「起きたか」
つかつかとこちらにやってくる男──私を抱いた。血を吸うから魔物かとぼんやり思っていたけど、クリエイターだったとは。
「ここは」
「俺の家だ」
「どうして壊してくれなかったの。ここで壊してくれるの」
「嫌だね」
「どうして、」
男がたくさんの小瓶を取り出す。私の薬…。
「媚薬に避妊薬に体力増強剤に痛み止め、って所か?どれも非合法の劇薬だ」
「捕まえるの」
「いや。何故こんなにも服用した?」
「壊れたかったから」
「相方に振られたからか?」
「!!」
目の前のクリエイターをきっと睨むが、彼は意に介さず続ける。
「顔、というか金の瞳を見て気付いた。あんた、臨公で俺と組んだことあるだろ」
記憶を探る。確か、かなり前に一度だけ。
「臨公広場じゃ結構有名だった。群青色の髪のハイプリースト、リオ=ストイケイア。相方に一途で、でも臨時でひたすらに至高の支援を目指して、いつからか退魔師になったよな」
「私が悪いの。置いて行かれても仕方なかった。それでも、喪失が大きすぎて。全部忘れて至高の支援を再び目指そうとして、突っ走って、体にガタが来たの」
「それで、自棄になって薬漬けか?」
「違う。それでもだましだまし体を保たせるため。でももう限界だったみたい。あの時付けた傷が、未だに私を蝕む」
「ヒールは?」
「効かない。戒律に反して付けた傷だもの」
笑う。きっと壊れた笑みなんだろうね。
「死ぬつもりなのか」
「もうすぐそうなる、けどそれまで好きにやらせてもらうわ」
ベッドから出ようとすると、ベッドに押し倒される。
「ふざけるな、何が壊してだ。勝手に死ぬのか?」
「でも、私は。(長くは生きられない)」
「あの薬。複合反応起こして、お前を蝕んでる。解毒剤飲んで、二度とあの薬を飲まなければ生きられる」
顔を上げて、見つめる。まさか私が生きられるなんて。
「あと」
「まだ何かあるの」
「髪、前の色のほうがいい。」
「─っ!」

背を向けて、遠ざかっていく彼にぽつりと尋ねる。
「私の血、どんな味だったの」
「苦かった。毒の味がした。アサシンかと思うくらいに」
うつむく。ああ、私は。
「でも、生きていたよ」
その言葉に、一粒、涙が落ちた。

89 名前:お別れの日に歌ううた(あとがき) 投稿日:2008/08/16(土) 02:22:57 ID:Q8canWI.
携帯から初めてエロ小説を書いてみたのですが、どうでしょうか。エロ薄いわ吸血するわ暗いわで趣味に走りすぎたようなorz
ちなみにクリエさんは純然たる人間です。ええ。魔物とかじゃないです。
拙い作品ですが、感想もらえたら続きを書こうかな、と思います。ではこれにて。

90 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/16(土) 05:38:10 ID:K28jVSlI
死にENDじゃなくて良かったと安心。
こういうふられた経験から荒んだ生活をしてて
そこから新しい出会いを通じて話が展開していくっていうのは
好みです。

できれば続きを書いて欲しいですねー。

91 名前:白猫の脱走劇(1/2) 投稿日:2008/08/18(月) 00:19:41 ID:jyBSOj6s
いつも夢現なのだ、あの薬を使うと、最中のことをぼんやりとしか思い出せなくなる。
でもそれが嬉しかった。壊れかけの自分とまだ壊れていない自分との均衡が保てるから。
でも、どうしてこんなことになったのだろう。私はベッドの上から夕暮れを茫洋と見つめて…窓から外に飛び出した。

時は数時間前に遡る。
あのクリエイターにこっぴどく叱られて、解毒剤をいくつか放り投げられて、持っていた薬は全て取り上げられて、挙げ句の果てには安静を命じられて。
曰わく、「劇物には劇物で解毒するしかない。何が起こるか俺にも判らない。だから安静にしていろ」と。
理屈はわかるけど、何もしないというのは今まで突っ走ってきた私には辛い。常に走っていなければ駄目、そんな自戒を課していた時すらある。
だから久々に立ち止まって得た平穏に、慣れなかった。生き急ぐ必要は無いと言われても実感がなくて。
あのクリエイターは外出したのか不在らしい。それを見計らって、法衣に着替え窓から外に飛び出した。

露天街を歩く。噴水には近づきたくないけど、それ以外の場所は割と好き。喧騒が好き。
人混みの中にとある人影を見つける、あの人は…。
「やふ、リオ。今日は顔色いいね?」
「こんにちは、エヴァー」
挨拶してきた古い友人のLKに挨拶を返す。
「顔色がいい…ってどういうことなの?」
疑問を口に出すとエヴァーはいらえを返す。
「あのことが有ってからずっと病的に白かったのに今日はちょっとだけ以前みたいでさ。…それに、開口一番に薬のことを言わなくなったし、何かあったのかなーと」
ああ、と納得した。昔このLKも自棄になるほどのことがあって、その時に彼が手に入れた伝を使って、私にあの薬を渡してくれていた。いつもなら会うなりそれだから、不思議に思ったのかな。
「うるさい主治医が私からあの薬を全部取り上げて、絶対安静命じたの」
それを告げるとエヴァーは後ずさり驚愕を示す。
「…リオが、医者に行くようにっ…!治らない、って聞いたけど、っていうか絶対安静の人がなんでここに居るのさ…」
「どうやら治るらしいよ?ああ、窓から抜け出しましたが何か」
「リオもしたたかだなぁ…厄介な猫なのは相変わらずか。で、生きられるのか?」
「そう、みたいね…」
力無く見返す。正直命を捨てたに等しかった。エヴァーもそれを判っていた。私に薬を渡す度に辛そうな顔をして、私を心配していたのはエヴァー自身なのを知ってる。でもエヴァーは私を止められなかった。エヴァー自身も私と同じで、私より一足先に立ち上がっただけのだから。
質は違えど似た痛みを知る私とエヴァーは、慰め合うこともあった。でもその度に2人とも決まって後悔してた。言うなれば共犯者。壊れかけの自分と鏡像な存在。
「よかった、よかったよ…」
「そだね、ありがとう。そろそろ、行くね」
「ああ、またな」
別れの言葉を交わした瞬間足がうまく動かなくなって、バランスを崩して倒れた。何があるかわからないって、まさかこういうこと?
エヴァーが私の名前を呼ぶけど、ぼんやりとしか聞こえなくなってくる。頭痛が意識を暗闇に引きずり込む──。

92 名前:白猫の脱走劇(2/2) 投稿日:2008/08/18(月) 00:22:09 ID:YlNLu12o
「だから安静にしていろと…」
悩ましげに頭に手をやってこちらを流し目に見るクリエイター。そういえば名前、聞いてなかったな。
エヴァーが助けを呼んで、たまたまその声を聞いた彼が私を連れ帰ったらしい。
「立ち止まるなんて、できなかったの。平穏をどうしたらいいかわからなくて」
本音。訳の分からない感覚にどうしたらいいかわからない。
「名前、何なの」
「言い訳の次はそれか?」
「教えて」
暫くの間の後、彼は「怜」と短く答えた。
「不思議な名前」
「真名だからな…って何言ってるんだ、俺…」
怜が心底後悔したように顔をしかめる。
「親の趣味だ。真名は親と自分しか知らない本当の名。他人に名乗るのは字。そっちは朱羽っていう…何故真名を言ったんだ、俺は」
「じゃあ、秘密をひとつ知ったんだね、私」
にぱーっと笑って言う。それが怜の勘にさわったらしい。
「黙れ、五月蝿い。ああもう黙らないなら力付くで黙らせる」
乱暴なキス。息が出来ない。しばらくして怜は私をようやく解放した。
「ぷはっ…そんなに嫌だったの?」
「黙れ。こうなったら何も言えなくしてやる」
怜が私の服に手を掛ける…。
「素面のままじゃ恥ずかしいっ。薬ちょうだい、あれじゃなくていいから!」
「ダメだ、と言った筈だが。それに」
耳をぺろりと舐められる。
「自我すら失って何も覚えていないなら、お仕置きの意味が無いだろう」
私は目を眇めて睨む。拒否の言葉を発す。均衡を壊したくない。
「なら酔えばいい」
怜が私の服を脱がしていく、抵抗するけど、敵わない。悔しくて顔が赤くなる。怜も自らの服を脱いだ。
──きれいなひと。過去に流れた噂では私を美しいと形容していたみたいだけど、彼もきれいだと、素直にそう思う。
でも薬が効いてないから恥ずかしくて、そして均衡が崩れる恐怖があって。
睨み続けるけど、怜は意に介さずに包帯を解いて私の胸に触れる。
「…痛っ」
包帯をはがされた痛みに声をあげてしまう。
「また巻き直す」
相変わらず表情を変えない…食えない男。
「ああもう睨むな。金の眼のせいで…猫を抱いている気分になる」
エヴァーにも猫と言われた。そんなに私は猫みたいなのかな。
怜が目隠しを巻く。何も見えない。
「…あ…」
怜が胸を揉みしだくのがわかる。何も見えない、(だから無意識に左手を伸ばす。)
「ふぁ…あ…う…ぁあ」
見えない。不安でたまらない。嬌声があがってしまう。
ふと左手に確かな感触──手を握ってくれた。
「夢でも見ているのか?」
首を振る。私が左手をのばすのは、過去のことを思い出したから…。
「ならば」
秘部をなぞられる。
「ひゃ…っ」
「逃げるな。俺もここにいる…」
かなしさが滲む声──怜は今、どんな顔をしているのだろう。
「見えないから、こんなになってたのか?」
怜が私の秘所から蜜を掬う。既にとろとろになっていて。
「薬が無くても十分淫乱だな」
「やめ…っ、ああっ…ふあぁっ!」
ダメ、もう与えられる快楽に耐えられない。体が疼く。
「もうだめ、耐えられない、欲しい」
目隠しを外された。涙が伝う。懇願する。
「淋しい。耐えられない。欲しいの。私の淋しさを埋めて、お願い」
「…やっと言ったか」
そう言うなり貫かれる。
「あ、あう、ああっ」
頭が真っ白になる。突き上げの度に何も考えられなくなる。
「くっ…」
怜も顔を歪める。突き上げがどんどん早くなっていく。
「れ、い…もう…」
「ああ…」
胎内に出される感覚と同時に、果てた。

無意識に歌を口ずさむ、思いを馳せて。夢か現実か、まだ私には判らなかった。
また、左手を握られた。
「左手、何かあるのか」
「左手を握られると安心できるの…」
どうして左手を握られると安心できるかは、今は思い出したくないけれど。満たされる、そんな気がする。
「もう脱走するなよ」
最後に呟いた彼の言葉に、くすりと笑った。

93 名前:白猫の脱走劇(あとがき) 投稿日:2008/08/18(月) 00:33:09 ID:pL6344Go
というわけで「お別れの日に歌ううた」の続きを投下します。素面で書くには根性がいりますね…。

>>90さん
感想ありがとうございます。好みの話でなにより。
実は最後の台詞を言わせたかったがために生かしたとか…言えません(でも言う)。死にENDにする気は無かったんです。生きて生きて生き延びろ、と言いたかったんですよ。

とりあえず続き投下しましたのでこれにて失礼します。

94 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/19(火) 22:18:27 ID:yxk3MJCo
美味しかったですb
治らないけど人並みくらいには生かして見せる、くらいの勢いで!
クリエイターだし

95 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/08/20(水) 04:33:46 ID:MmAmtznM
はやくも続きが…!
初回同様、痛いようで優しげな不思議な雰囲気に楽しませて頂きました。
リオさんには救いがあって欲しい。

96 名前:栄光の歌は誰が為に 投稿日:2008/08/22(金) 02:05:32 ID:FgMy9pv2
相変わらず怜には安静を命じられてる。でも、前みたいに命が削られていく感覚は無くなった気がする。腕は確かということかな。
怜は毎日のように外出しては帰ってきたあとにたまに私に新しい解毒剤を放る。…もしかして私の血の毒について調べているの?
どうして怜は私を助けようとするのかな。あのまま打ち捨てても、それはそれで受け入れたのに。
曖昧になった記憶の中に何かあるのかなぁ…と思案していると、呼び鈴が鳴る。誰か来たの?
「…れ…じゃなくて朱羽は不在ですけど…」
真っ青な顔をした茶髪のジプシー、確か、カリス──かつての相方──の友人。
「やっと見つけ出した…リオさん…カリスが…」
「カリスがどうかしたの?きれいな声が台無しだよ」
ジプシーは真っ青な顔で息を荒げて告げる。
「カリスが、死にました」
何かが割れた音がした。
「…そう、なの。でもどうして私に告げるの?とっくに私はカリスとは縁を切ったのに」
「…何も思わないんですか。」
「悲しいよ。でも何を思ったらいいかわからないの」
「カリスは最期までリオさんを愛していました。だから独りで騎士団に行って、それで…っ。どうして別れたんですか」
「私が悪いの。私が転生してから、ね。」
「カリスが死んで…埋葬されるとき…なんであなたは姿をくらましていたんですか」
ジプシーは泣いている、そして、きっと私に怒っている。
「なんであなたはカリスを切り捨てたんですか!」
ああ…彼女は私を責めているのね。
私は歩いて外に出る。振り返って笑いかける。彼女が絶句したのがわかった。
体がうまく動かない。それでも歩く。大聖堂の裏、きっとそこにカリスはいる。
墓の前──まだ新しい。
私は歌う、彼が好きだった歌を。今はもうスキルとしては使えないけど、旋律は覚えている。けして忘れはしない。
立っているだけで辛い。でも、せめてこれだけは最後まで歌わせて。

──主に栄光あれ。

そう結んだ。追悼として、歌い終わる。
「グロ…リア…今更…栄光なんて…あ、あぁ、カリスは…」
ジプシーがへたり込む。私は背を向けて、怜の家に戻る。
もう、カリスの死に区切りはつけたから。区切りをつけた、はずなのだから。
なら、この空虚は一体、何なの。くらい、とてもくらい。そして、じわじわと広がる…。

97 名前:栄光の歌は誰が為に 投稿日:2008/08/22(金) 02:08:36 ID:JYr.rXTw
そーっと家の中を見回す…誰もいない。今回はお仕置きされずに済みそう。
と思ったらドアがいきなり開く音。恐る恐る振り返れば呆れた顔の怜。
「…またか」
「墓参り、してきたの」
「知ってる」
「付いてきたの」
「いや…あんたの声が聞こえた」
今の私は何を思えばいいのだろう。怜のこと、カリスのこと。
「ひとりにして、お願い」
くるりと背を向ける。涙は出なかった。
「嫌だね」
短い拒否の言葉が帰ってくる。最初に会ったとき、私の願いを拒否した時と同じ強い断定。
「嫌、わからない。どうして怜は私を助けようとするの?打ち捨てていけばよかったのに。カリスを切り捨てたのは私なのに彼が死んでどうしてこんなに空虚が広がるの?それに」
一旦言葉を切る。空虚が広がる、止まらない。
「カリスを死に追い込んだ私は、生きていていいの?」
ぼやけた記憶からやっと思い出した、私は生きることを諦めていたのではなく、生きていることに疑問を持っていたのだ。
寂しかった。それは事実。ただ、今はそれ以上に罪悪感がある。
「至高の支援を目指したのは、淋しかったから。そうすれば誰かに必要とされる、そう思ったの。酷い女だよ、私は」
沈黙。怜はじっと私を見つめる。そして──
パァン!
頬をはたかれた。
「…あのな。俺があんた──リオを助けたい理由は──俺がリオを愛してるからだよ!!」
呆ける。今ここで、告白!?
「あーもう色々誤解とかしてるらしいから言うけどな、一目惚れだったんだよ!凛として立って支援するリオに!でも、嬉しそうに相方のことを話すから一旦は諦めた!だけど!あの時リオを見付けて、やっとまた会えたと思ったんだ!」
…マジですか。こんな酷い女に、一目惚れ?
ポカンとする私に更に畳みかける。
「さっきの問い、『YES』だ。だから俺はリオを助けようと──っ!」
怜が私を引き寄せて抱き締める。
「ねぇ、本当に、いいの?私、血塗れだよ?酷い女だよ?上手く支援できるかもわからないよ?それでも?」
「血塗れでも、何でもいい。淋しさも空虚も、埋めてやる。リオ…やっと手が届いた…」
一層強く抱きしめられる。
「泣いていい、全部受け止める」
「あ…」
ぼろぼろ涙が零れる。止まらない。
「あのね…転生するとき、ユミルの心臓の前で別れたの。その時からもう亀裂が、出来てたんだと、思う。多分ね、あのまま一緒に居ても辛いだけだった。でも私は卑怯だよ。カリスに、別れを告げさせたの。カリスは最後まで優しかった…っ!置いていったのは私なのに、待っててくれた。カリスは、私が殺したも同じなんだよ…」
ぼろぼろ涙を零しながら怜の胸の中で全部話す。止まらない。怜は私の髪を手で梳きながら黙って聞いてくれている。
「ねぇ、私は酷い女で、薬でぼろぼろな体で、ひとごろしで、傷もある。それに、まだカリスを思い出にできてない。それでも、怜は私を好きでいてくれる?」
「それでも、リオはここにいる。そして俺も。ここにいるリオを愛してる、絶対に死なせない」
怜を見上げる。怜の青の瞳がじっと私を見つめていた。

98 名前:栄光の歌は誰が為に 投稿日:2008/08/22(金) 02:12:05 ID:e.x3TDJQ
優しいキスをされる。舌を絡ませる。
「んん…ぅあ…んぅう!」
そっと唇を話す。息が苦しい。体が熱い。怜の顔も、心なしか赤い。
「ああもう、可愛い…」
「ひゃ…」
涙をペロリと舐められた。
怜が私の服の留め金を外し、リボンを解く。抵抗はしない。そしてその後、怜も服を脱ぐ。
「きれいなひと」
前も思った感情を口にする。
「リオも綺麗だ」
首を振る。私は綺麗なんかじゃないから。
そうしたら傷をなぞられる。まだ、塞がっていない左胸の逆十字傷。
「これのこと、か?」
「う…」
傷にキスされる。
「あ…あぁっ」
「傷があっても、リオは綺麗なままだ」
そのまま胸を揉みしだかれる。
「ひゃ…あ…ふぁ…」
熱い。体が熱い。快楽に狂いそうになる。薬も無いのに。
鎖骨に、胸に所有印を刻まれていく。その度に体が跳ねる。
「リオ…」
呼び掛けに応えられないほど、私の体は快楽に狂いかけて。
「リオの空虚は、俺が埋めてやる…!」
指が秘所を弄る。その度に私は声を上げる。
「頂戴、そして埋めてほしい」
左手を伸ばす──かつてカリスがくれた指輪がはまっていた、そしてあの日、振り払われた左手。
何も言わずに手を重ねてくれる。それが、とても嬉しい。
「リオ…」
怜が私を見る。私は頷いた。
「ああぁあぁ!」
怜が入り込んでくる。そして、淫らな水音が響く。
涙を流しながらもお互いを求める。どうか、どうかこの淋しさを埋めてほしいと、願う。
「れ…い…お願い、全部、頂戴…」
「何を言う。俺はっ、リオに最初から溶かされているっ」
「ああぁぁっ!」
胎内に熱を感じる。ああ、孕めるのかな、この身体は…。
そんなことをぼんやりと考えつつ怜を見る。顔が赤い。
「どうかしたの?」
「いや…今はいい」
「?」
何を思っているのだろう。…後で聞こう。
ふらふらと立ち上がってベランダへ向かう。明るい月の光の下で、歌った。昼間歌ったグロリアではなく、聖母の賛歌を。
不思議と、悲しくは思わなかった。
「奇麗な歌、だな」
怜に向かって微笑む。もう、淋しくない。だから生きてみたいな、そう思えた。
「有難う、怜」
心を込めて、感謝の言葉を告げた。

99 名前:栄光の歌は誰が為に 投稿日:2008/08/22(金) 02:19:41 ID:t3bAJeiY
と言うわけで第三話…カミングアウトです。一応、これで一区切り?
ただ過去の話もちょっぴり書いてみたいなと思ってみたり。でも連投になってしまいますねぇ…。

>>94さん
と言うわけで全力で治すと思います。彼ならやる、きっと。

>>95さん
楽しんでいただけたようで嬉しいです。三話目が救いになっているといいなぁ。

では失礼します(ソソクサ。

100 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/09/18(木) 20:44:00 ID:TrbMAgMU
凄くこの話好きです。
ゆっくりと流れる空気を感じました。
2人には幸せになってもらいたいなー
怜視点からの話も勝手に想像してニヤニヤ
怪しい人ですねorz

101 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/10/10(金) 19:14:20 ID:JXeSPQNo
ちょいとお尋ねしたいのですが。
特殊要素の多いモノを計画中なのですが、投下先は此方でOKでしょうか?
純粋に♂×♀だけではないものでして…(♂♀×♀とか♀×♀も含まれるので…)

102 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/10/10(金) 21:43:58 ID:kENVu8uw
確かに複数の要素が入ってるネタってどこに投下するか悩むなぁ。
個人的な意見としては冒頭に注意書き入れてここに投下でいいんじゃないかと思うけど。

103 名前:101 投稿日:2008/10/11(土) 12:23:37 ID:pkFJ5dpI
>>102さん
助言ありがとうございます。
ネタ的に以前物議をかもしたものがメインなので、えろだに置く事にします。
NGワードは百合、ふた、ショタ、女装です。
ただし今回は導入部なのでエロシーンはありませんorz

104 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/10/12(日) 15:13:11 ID:wmh.VFig
>>103
凄くいい所で終わって全米が泣いた
続き楽しみにしてるよ大佐!

ところで些細な事だけど、最初の方アリスがあり巣になってて笑った
あの誤字自分もよくあるw

105 名前:掠れた鏡 投稿日:2008/10/16(木) 00:06:57 ID:7/N80p6M
今のリオは変わったな、と思った。ずっと無理をし続けてきた、それをようやく止めたんだ、と。
喜びを感じると共に苦笑が浮かぶ。
俺も昔はあんな感じで、そして今のリオには俺はもう要らないな、と昔を思い出す。
──俺とリオは、鏡像だったのでは?
今になってそう思うあたり、年を取ったなと感じる。
…いや、俺はまだ29だが、出会ったときの彼女は17だったはずだ。確か3年前の話か。
あーあ、年寄りにはキツい思い出だな、と思い返す。

これは過去の話だ。諦めがついた男が語る、昔話に付き合ってはくれないか?

出会ったのは俺がやさぐれていた時期だった。
臨時広場を見回せば、ぽつりと公平圏内で落ちているプリーストがひとりいた。
狩りでもすれば気も紛れるか…と彼女を拾った。
途端に目を輝かせて承諾した、そのプリーストの金色の目が酷く印象的だった。
場所は騎士団、槍騎士との狩りは慣れていないようで酷く支援に慌てていた覚えがある。
それでもしゅんとしたその目を見れば、叱る気にはなれなかった。事実彼女は教えればそれをすぐに身に付けたのだ。
人当たりもよく、無邪気にはしゃぐ彼女。好感を覚え、友達登録を交わして度々狩りに誘った。

「リオの装備は柔らかいな、はは。俺の知り合いはもっと硬いぞ?」
「お金ないんだもん、エルもっと出てほしいな」

ぷーっと頬を膨らませる彼女が可愛くて何度もおちょくった。
ただ、ちっとも姿を現さない彼女の相方に付いて聞けば、「今は病気なの」と寂しそうに答えたから聞くのは控えたが。

「あーあ、レイドc出ればいいのに」
「同感だなぁ。さて、深淵倒すか」

狩りながら会話している途中に深淵が近付いてきて、倒す。
支援も大分上達してきて、BdSを食らわない立ち位置からHLとLAとヒールで援護してくれて、割とあっさり深淵を撃破した。
俺は立ち尽くした。手にしたものがあまりにも信じられない品だった。

「リオちゃん、これ」
「え、ちょっと、これ深淵のc…やったぁぁぁぁ!エヴァーのお陰だよ!」

涙を流してペコの上にいる俺に抱き付いた彼女。彼女の頭をわしわしと撫でた。

「やったな!これで大金持ちだなぁ、よかったな、リオ!」

俺は、彼女の願いに神様が応じたのだと思った。
彼女が、強運を引き寄せたのだと。金色の目に青髪のラッキーガールが。
後日そのcは露天で売り払い、半額、といってもかなりの額を彼女に手渡した。その時満面の笑みで「ありがとう」と言った彼女は、忘れられない。

ああ、勘違いしないでほしいのは、彼女に俺は好感以上の感情は持たなかった。何せ、俺は未だに忘れ切れていない女性がいるのだから。
ただ、彼女を可愛がっていただけだ、と思う。
ただ、彼女が俺の空虚に何気なく触れたのはいつだったか。
洗いざらい吐き出した。嫉妬に狂う男は醜いな、でも彼女は黙って聞いて、励ましてくれた。
年下に慰められるのも何だかなぁと思ったが、真摯な彼女の顔に安心を覚える自分がいた。

106 名前:掠れた鏡 投稿日:2008/10/16(木) 00:08:58 ID:bvsXcryQ
そんな彼女が変わったのはいつだっただろうか。寂しげな顔で毎日臨時広場に通いつめ、ある時ぱったりとそこからも姿を消した。
念話をすれば「スキルリセットして退魔師になったからソロしてるの」とのこと。
俺も転生の追い込みにギルメンに引きずり回されていたし、彼女もそういや転生を目指していたな、と思って黙っていた。

次に俺の前に姿を現した彼女はハイプリーストになっていて、そして壊れた指輪を握り締めていた。
事情を聞けば、相方と別れた、とだけ彼女は告げた。
失恋の傷に触れないよう取り留めのない話だけをして、その場を後にした。
それが彼女の髪が青かったときの最後の思い出だった。

いつからかあまり一緒に狩りをしなくなった。まぁ俺が意中の相手に振られたショックで狩りに行く回数が減ったのもあるのだけどな。
それでもギルメンに引きずり出されて名も無き島に狩りに出たとき、そこに彼女はいた、たった1人で。
出会ったときとは違う幾つもの高価すぎる装備に身を固め、何体もの不死者に殴られながらもその詠唱は止まらず、退魔の術を完成させる。
傷つくのも厭わない、セイフティウォールすら使わない、サンクチュアリのみに頼る狩り方。
ニブルならいざ知らず、アスムプティオがあれどここでは危険な狩り方だった。
しかもPTも組まずに3階層でただ一人で…。
ふとこちらに気づき、「道を塞いでしまって申し訳ありません」と振り返ってPTメンバーに笑って謝った。
彼女は銀色に変わった髪と相まって、幽鬼のようだった。見た瞬間に戦慄が走った。
その笑みは出会ったときの彼女の笑みとは違う、真っ青な凄惨な笑みだったからだ。
どちらが不死者なのか判らないほどにやつれ果てた、そんな笑み。
PTメンバーが「うは、廃狩り…」と罵ったが、俺はそいつに槍を向けて制した。
あまりにも辛そうな顔だったので、こっそりと念話を送った。
「狩りが終わったら知らせるから、プロの俺の宿で話をしようか」
暫くして承諾の返事が返ってきた。かすれた声で…。

彼女は律儀に待っていた。ボロボロの姿で。
以前は街に戻るとすぐに着けていた頭装備も着けておらず、狩り装備のままだ。

「なぁ、何があった」
「力が、技術が欲しい。ねぇ、至高の支援になれば、誰も私の側から去らないのかな。」

絶句した。彼女の変わりように。
…いや、彼女は最初から変わっていない。寂しがり屋の小さな子ども。
ふと気付けば彼女を抱き締めていた。華奢で、前よりも痩せて折れそうな体。
放っておけば危なっかしい小さな子ども。今にも壊れそうな子ども。
この身が支えになるならば、と。半ば自棄になっていた俺が言うのも可笑しかったけどな。
そうして俺は彼女を抱いた。彼女も抵抗しなかった。

107 名前:掠れた鏡 投稿日:2008/10/16(木) 00:11:31 ID:rpK50YOk
「エヴァー、いいのね?」
「何を今更…抵抗しなかったのはリオじゃないか。」

「ふふ…そうね、夢なら、今の私でも見せてあげられるね…」
リオの自嘲的な笑い。気にせず俺は彼女の服を脱がす。
リオは身じろぎすらしない。ただ目をゆったりと閉じ、銀色の髪を揺らめかせる。
そのまま軽い彼女の体を寝台に組み伏せ、首筋に顔を埋めて吸い付く。
跡が残ろうと気にするものか、もうリオはひとりなのだから。

「ぁ…あぅ、エヴァー…」

首筋から顔を離し、耳の裏をぺろりと舐めればリオは震える。

「耳の裏弱いんだな、リオ」
「エヴァー…が、後悔しないなら…いくらでも…鏡になるわ…」

鏡。そっくりの姿を反対にうつすもの。まさに俺達?
リオからの突然の口付け。彼女の舌が俺の舌を絡め取る。
朱が差す顔。荒い息。唾液が絡み合う水音。
虚ろに彼女の左手が伸ばされた──だが俺は掴まなかった。
それを掴むべきなのは誰かを知っているから。
やがて唇を離せば糸を引く。虚脱したような顔の彼女。
…多分それは、俺も同じなんだろうさ。
くすりと囁き笑う声がした。

「可笑しなひと、鏡みたいだね」
「誰が?」
「エヴァーが」

彼女の不思議な言葉が何かに触れる。
それに気付かない振りをして、俺は彼女を掻き抱いた。
左手で胸を弄び、右手で彼女の秘裂に触れる。くぐもった声が漏れた。

「んぅ…ふぁぁ…っ」

俺にとって彼女はきっとかわいい子どものようなものだった。その彼女が妖艶に喘ぐ、その姿に煽られた。

「…リオ」

虚ろな金色は誰を見ているのか…。

「私、忘れていた方が幸せなのかな」

呟き。だからふと酔狂で、とある媚薬を彼女に与えた。

「熱い、熱くて何も考えられない」
「当たり前さ…今は、何も考えないほうがいい」

同じものを俺も少し呷り、彼女にまた触れる。彼女の秘裂はもう蜜でとろけていた。
指を入れ掻き回す。彼女の反応がより大きくなっていく。
触れる度お互いの体が熱に苛まれる。震える。

「あ、だめ…はぅ…ぁ」

2人で快楽に溶けていく。だがお互いが目に映すものはきっと違うのだろうな。

「とろけてるな」
「…、」

聞き取れないほどの小声で何かを言った。
気にとめない。同情はあれど愛など無いこの交わり。
ただ薬による熱に任せ、俺は自身を彼女の胎内へ突き刺した。

「──っぁぁぁ!」
「はぁっ…きついなっ…!」

適度なきつさが薬と相まって達しかける。制する。
ただ衝動のままに彼女の体を穿つ。
淫らな音が響く。手を触れれば余計に彼女は身を震わせる。
その姿が、俺を煽る。

「くっ…もう限界だっ」
「あ、…ああああっ」

俺は彼女の中に自らの精をぶつける。
熱で火照った体を重ねれば、脱力感が襲う。疲れた。
彼女が虚空に伸ばした左手は、結局最後まで掴まなかった。

お互い別々の方向を見ているのに、交わるのが可笑しかった。
だけどその底にある感情だけは共通だったな。
鏡像。というか、お互い支えが無ければ瓦解するような危ういバランス。
傷の舐め合いですら無く、ただお互い別方向を目に写していた。

数回そんな事があった後のこと、彼女は不意にベッドからよろよろと立ち上がった。
「ね、エヴァー。短剣でいいの。何かない?」
そう問われて護身用の短剣を彼女に渡した。髪でも切るのだろうかと思ったよ。
だが彼女が切ったのは髪では無く、自らの左胸だった。
彼女は淡々と逆十字を刻んだ。ただ口には聖句を紡ぎながら。
勿論出血も半端ではなく、慌てて直ぐに止血しようとしたら、止められた。
彼女は声ならぬ声で告げた。──これは罰だ、と。
血塗れの短剣を返し、左胸の血を拭って彼女は去った。

そこからはもう彼女を止めなかった。止めたところで取り合われない。
それに、彼女はまさに過去の俺だったのだ。制止したところで止まらないことを自分がよく知っていた。
ただ彼女が望むようにさせることしか出来なかった。
それは、俺への当て付けか、と疑いすらしたくらいだ。

まぁそんな過去の話だ。つまらない話だよ、まったく。
彼女が幸せになることを祈るよ。それじゃ俺の話はここで終わりだ…。

108 名前:掠れた鏡(あとがき) 投稿日:2008/10/16(木) 00:19:51 ID:LgR01RFk
えーと、上のクリエ×ハイプリの過去話です。クリエ不在でLK×ハイプリのLK視点となっています。

>>100さん
怜視点の話ではないのでジャンピング土下座したい気分です。
続きを書くことがあれば書いてみたいですね。

109 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/10/16(木) 02:44:44 ID:yq61wdgo
怜×リオの作者さんが来てるΣ

名無島でいたぶられるリオさんの凄艶な姿にぞくっときました。
個人的にカリス視点の昔語りが気になりますね。
本編の続きも執筆のご予定がありましたら期待しています。

110 名前:101 投稿日:2008/10/31(金) 18:41:39 ID:JchLl2xI
シリアスな作品が投下されるなか失礼致します。>>101です。
続きができたのでえろだに投下しました。

>>103さん
誤字指摘有難うございます。
すみません、もう一話続く予定…です(土下座)

111 名前:紅い風車(1/4) 投稿日:2008/11/10(月) 00:53:44 ID:b.h4u8pw
調べものをするために久々にギルドハウスに行った。いつぶりだろうか。
このギルドはBOSS狩りギルドということもあり、資金と人脈と設備は揃っている。誰も俺の行動に干渉しない。居心地は良い。

「よぉ、朱羽!久々だな、何かあったか?」

名前が思い出せないハイウィズが声を掛けてくる。妙に静かなギルドハウスでその声はよく響く。五月蝿い。

「書庫を借りる。」
「ふーん…今は皆MVPセイレンやってるぜ。オレは留守番たんとーなの」

ハイウィズがひらひらと手を振る。なるほど、セイレンならある意味直ぐだろうか。
ギルドハウスがあまりざわついていないのも納得した。


地下の書庫へ降りる。何故か蔵書が多い。前マスター、ユリナスリアというアサクロの遺産らしい。
毒薬に関する物が多いのは今は助かる。前マスター直筆のものも多々あったが、前マスターが考案した毒薬の組成式たるや前マスターがAXではなく同業かと疑いたくなるほど完璧だ。
組成式、作成法、効果、原理、使用法、解毒法まで記すそれのページを繰る。複合毒について…探し物と近いものを幾つかメモをして研究室に持ち帰る。
後はそれを元に彼女に合わせる。…劇薬には違いない。下手したら彼女を殺すかもしれない。
生きていてほしい。だから意地になる。例え難解な毒であろうと解いてやる。
一先ず仮の物を完成させ、小瓶に詰めて鞄にしまう。
また、症状を見なければならないだろう。薬が毒になっては意味が無い。


調べ物も一段落し、一階へ戻れば人のざわめきが戻っていた。

「あ、朱羽。今日も地下室籠もり?ここにいたなら狩りに呼んだのにぃ。大変だったんだからぁー」

俺を見てソファにだれた鳶色の目の女教授がぼやく。
会話を聞くと横沸きが泣けたらしい。あのハイウィズを連れて行けばよかっただろうに。

「そもそもハメているのに何をぼやくんだ。次にADS効く奴の時間と合ったら行く。今は駄目だ。帰る」

踵を返し後にしようとし…マスターに捕まった。突き刺すような視線が向けられる。

「そんなに俺をここに引き留めたいのか」
「ユリアの毒を調べてるんでしょ。何がしたいの?ユリアの墓荒らし?」

マスターであるクラウンが静かに詰問する。そんなに前マスターのことが大事か。

「墓荒らし?まさか。俺は前マスターのことは何も知らない。俺は救いたい人がいるだけだ」
「…そうなんだ。あの白猫を?」

ぞわりと、冷気が背を駆け上がる感覚。マスターはもはや笑っていない。白猫…リオのことを知られている。

「僕は別に干渉はしないよ。しないけど、そのこにユリアの毒を使ってどうするつもりなのかは聞かなきゃいけないよね?」

ユリナスリアの毒──門外不出のモノらしい。それほどまでに彼女は天才だった。
現マスターはそれを全て彼女から託されたらしい。一体どんな関係だったのだか。

「…複合毒を、調べていた。解毒剤を作成するのには彼女のファイルが最適だった。」
「ふぅん…」

しばらく思案したような表情…そしてマスターは小さな紙袋を差し出した。

「これは?」
「多分ヒントになると思うよ?ユリアの結論がこれなんだってさ」

中を覗けば小さめの植物の種が入っていた。薬草か?

「調べる。」
「朱羽もたまには狩りに来てね?製薬してくれるだけで助かるのも確かだけどね」

そんなマスターの言葉を背に受けながらギルドハウスの扉を閉める。

「…この種に、何かあるのか?」

俺は空に紙袋を透かした。だが何か特殊なものがあるようには見えなかった。

112 名前:紅い風車(2/4) 投稿日:2008/11/10(月) 01:01:38 ID:y3ewAWDA
「おかえり、怜。」

家に戻るなり出迎える声…リオ。

「ただいま」
テーブルに小瓶と種を置く。
「種?」

リオが不思議そうに種をつまみ上げて見つめる。

「ああ…ギルドマスターに貰った。半分は研究材料にするが」
「なら、半分は植えていい?」

花の咲くような笑みを浮かべてリオが言う。
承諾すると、彼女は早速庭から小さめの植木鉢を持ってきた。
その種を愛おしむように、楽しそうに土に種を埋めていく。

「どんな芽が出るのかな、どんな花が咲くのかな。楽しみだね」

種を埋め終わり、鉢を窓際に軽い足取りで持って行くその様子はとても嬉しそうだった。赤い服がぱたぱたとひらめく。

「植物が好きなのか?」
「うん。色んな種類を知ってるの。教えてくれた人がいたから…今でも思い出せるわ」

一瞬その金色に悲しみの色が混じる。それはすぐに消えたが。
誰だと問えば、リオはそれを笑みで制した。

「ごめんね」
「いや…」

ちりちりと脳裏が灼ける感覚。嫉妬、か。もう故人であり、二度と彼女の前に現れることはないとわかっているのに。

「…私は、何を大切にすべきか知らなかった、ばかなこどもなのね」
「リオ」
「今も怜を傷付けた」
「──!!」

澄んだ金色の瞳が俺を見
る。…見透かされた。
「それでも、愛している」
「優しいね。とても、優しいひと」

リオはまた植木鉢に目を戻す。そっと種に向かって何かを囁いた。
聞き取れないその声は何を言ったのだろうか。ただ、ひどく懐かしそうな目をしていた。


既に過ぎた出来事は変わることは有り得ない。そして往々にして過去は美化される。
彼女にとって"カリス"は"過去"であり、その"過去"に俺は手を出せない。それが、ひどくもどかしい。

「…くそ」

自室で壁に手をつき、悪態を吐いても収まらない。
彼女が死にたがっていたのは、彼岸に奴が居るからだろう。もし死が彼女のすぐ傍に来たとしても彼女は笑って受け入れるだろう。

「奪ってやる」

それは死者への宣戦布告。意味が無いと判っていてもせずにはいられなかった。


リオは今は鉢の傍にいない。それを確認して、鉢の土に紅色の風車を挿した。
種は彼女が植えた。風車を挿したのは自分。──彼女の世界に風車を挿すことで、風を廻そう。
女々しいと自覚しながら、自らがリオにとらわれていることを感じる。
狂おしいほどに、愛している。

「赤い風車。かたかた揺れながら廻るんだね」

ふと背後を振り向けば、リオがそこに立っていた。

「怜の髪の色と同じ色なんだね。意外と女々しいんだ?」
「…女々しくて悪かったな」

リオがふ、と微笑む。銀色の髪がゆらりと靡く。

「大丈夫だよ、私はいなくなったりしないから」

リオの目には涙は無いのに、何故か泣いているように見えた。

113 名前:緋色の風車(3/3) 投稿日:2008/11/10(月) 01:02:47 ID:zCQ9Wmp6
気付けば彼女の腕をねじ上げて壁に押し付けていた。

「いたい、怜。痛いよ」
「まだ、忘れられないならば」

強引に口付け口内を舌で犯す。舌を絡め取って引き出して絡ませる。

「ふぁ…あ…んぅう」

抵抗はさしてなかった。むしろ舌を自ら絡めてくる。唇を貪り合う音が響く。
唇を離せば零れた唾液が糸を引いた。リオの乱れた吐息に甘い雰囲気が交じる。

「奪うだけだ。死者は生者に勝てはしない」
「──っ!」

金色の目が見開かれる。映るのは驚愕か、それとも恐怖か?

「死神にも渡すものか」

彼女の頬に一筋涙が伝う。それを舐めて拭う。

「ひゃ…わたし、は…」

今ここで何をしようと奴は何も出来はしない。そんな、征服感があった。
リオはボロボロと涙を零す。戸惑い?それとも何だ?

「嫌か?」

ふるふると弱々しく首を振る。違うなら、何故泣く…?

「嫌じゃない。違う。違うの」
「なら何故泣く?」
「…うまく言えない、でもどうしようもないの」

泣くリオの姿を見て、ふと思い立ってねじ上げた両手を紐で縛り、体を壁に寄りかからせる。
中途半端に法衣が脱げた姿がひどく扇情的だった。現れた肩や足が熱を持っているのを見て少し満足する。
だが、まだ収まりがつきそうもない。乱れた服の隙間から手を差し込む。
治ってはいるものの微かに跡が残る傷や、左胸の十字傷に触れる。違和感があるのか、触れる度に彼女は体を小さく震わせた。

「この傷はどうして出来た?」

古傷に触れながら囁く。

「多分…名無し3階ソロの…ふぁあ!」
「…そうか」

ぐいと強く傷跡をなぞる。彼女は目を強く閉じた。何かに耐えるように。

「もうそんな無理はするな…」

傷は既にヒールで塞がっていて、微かな跡が残るだけだった。それでも、もう彼女が傷付くのは嫌だ。
再び開いた目に浮かぶのはそう、まるで怯えた子供のような表情。

「お願い、お願い、いなくならないで、もう嫌なの、何だってするから…私が弱すぎるなら強くなるから」

小さな呟き。ああ、リオは自らを投げ出してまで、その寂しさを埋めたかったのか。

「それは、誰でもいいのか?」

皮肉を込めた声になってしまう。他の人間など見てほしくなかった。

「嫌…怜じゃなきゃ、嫌…お願い…いなくならないで…」

その言葉に、俺はどれほど安堵したのだろうか。
逃げないよう広げさせた片膝を抑え、下着の上から秘部をなぞる。既にそこはじっとりと湿っていた。

「縛られてもこんなに感じているのか」
「怜がっ…ひぁあ!」

下着を抜き取り直接秘部に触れるとそこはもう蜜で溢れていた。
表情を見る。普段と違って熱に浮かされたような揺らぎが見て取れる。過去を忘れて素直になってくれるこの時がとても嬉しい。

「かわいいよ」

耳元で囁くと同時に胎内に指を入れると、リオは艶やかな声で啼いた。
下手したらこちらが依存していまいそうな、そんな感覚が想起する。いや、彼女の血を舐めた時から既に…。

「…ん…んぅ…ふぁあっ」

腕は縛られて、足は押さえつけられて動けないリオが僅かに身を震わせる。
硬くなった胸の先を舌で転がしながら、胎内に入れる指を増やして丁寧に愛撫する。途端にリオの顔が何かに耐えるような顔になる。

「も…だめ…ああああっ!」

悲鳴のような声と共にリオの体が大きく跳ねる。荒い息を漏らすその姿にひどくそそられた。

「達したのか…だが」

胎内に入れた指でリオの感じる場所を撫でる。

「ふぁあっ!」
「まだ離さない」

リオの躯のあちこちに赤い華を散らす度に彼女の体が小さく震える。
そろそろ自身の抑えも利かなくなってきた。胎内に挿入していた指を引き抜く。

「あ……」

寂しげな声。間髪入れず俺は彼女を貫いた。

「…あ、あぁ…んぅ…」

リオの体を抱きしめ、お互い唇を貪り合いながら彼女に自身を突き立てる。

「…あっ、あぁ…んぅう…ふぁ…」
「…リ、オっ!」

リオの胎内は緩急をつけて自身を締め付ける。与えられる快楽に耐えるために俺は打ち付ける動きを速めた。

「れ、怜…わたし…もう…っ」

リオの潤んだ瞳は、揺らぎながらも真っ直ぐ俺を見つめている。

「あぁ…リオ…!」

一際強くリオの胎内を打ちつけると同時に達した。小さな声と共にガクリと彼女の躯が力を失って崩れ落ちる。
静かに眠る躯を受け止め、縄を解く。と左手を取って細い指に銀色の指輪を嵌める。

「誰にも渡さない。俺が救う。だから…」

そっと指輪を嵌めた左手に口付けた。

114 名前:紅い風車(あとがき) 投稿日:2008/11/10(月) 01:19:19 ID:YUYQcUXY
分割の目測誤った上に最後のタイトルが変更前のものでしたorz
タイトルは「紅い風車」です。3番目のは見なかった方向でお願いします。そしていつの間にか分母が3になっているのも見逃してください。

というわけで>>100さんのリクの怜視点の続編をば。書いていて砂吐きそうになりました。
もはやシリアスじゃなくて甘々だろう、と思います。少なくとも私は。
カリス視点の話は書くかどうか怪しいところです。

それではまた投下する時まで。

115 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/10(月) 03:36:35 ID:3XzAXbZA
でぃもーるとよい

116 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/17(月) 00:03:37 ID:uW17L1vg
甘いものは大好物なので全然オッケーです!

117 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/18(火) 11:03:28 ID:ER3ltRv.
投稿しようとしてたが、長くなったんでサイト作っちまったYO
ここにいる皆は小説探してサイト巡回とかすんのかな。激しく不安。
……スレ違いだったらどうぞスルーして下さい。

118 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/18(火) 20:04:25 ID:nuv3.Rp.
>>117
ぜひともURLを載せてくだされ

119 名前:名無しさん(*´Д`)ハァハァ 投稿日:2008/11/18(火) 21:33:31 ID:xb/iWiW.
ものぐさなのでここに投稿してくれるとベスト。

120 名前:117 投稿日:2008/11/19(水) 04:47:05 ID:wPeGQ6oY
それでは僭越ながらURLを曝させていただきます。
ttp://happyend.luft.jp/ro/
♂モンク×いちおー♀マジです。
モンクのキャラがちょっと他の作品に影響受けすぎ
っつーかまんまかも。精進します

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