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◆みんなで創る小説Ragnarok ♂萌え2冊目◆

[63:名無しさん(*´Д`)ハァハァ(2006/03/06(月) 22:02:07 ID:PbA83NXw)]
あれ、という声に、ウィザードの青年は、座ったまま読みかけの本から顔を上げた。
「先輩、もう戻ってたんですか?」
先輩、と彼を呼ぶのは、まだ少年に近い男の声だった。
じっと文字を見ていた為か、乾きを覚えた目を閉じ、指の腹で軽く押さえる。
その後、声の聞こえたほうに目を向ければ、部屋の入口の扉から、金髪の頭を覗かせたノービスがいた。
「夕食の後、そのまま部屋に来たんだが」
「ありゃ、そうでしたか」
ノービスは部屋の中に入ると、扉に鍵をかけた。
二人がいるのは宿の一室である。
二つ置かれた寝台の、扉に近い側に、ノービスは腰掛けた。
「てことは、ずっと読書?」
「ああ」
答えるウィザードは、窓際の机に広げた本へ、また目を戻す。
「そういうお前は、こんな時間までどこに行っていた?」
「え、それって俺がどこかで女の子と遊んでないか、みたいな嫉妬?」
「馬鹿か貴様は」
ノービスには目もくれずに、ウィザードはページを繰る。
「もう少し遅かったら、鍵を掛けようと思っていたところだ」
「そんな事言って、帰ってくれるまで待ってくれる癖に」
「いいや、容赦なく閉める。私が貴様の夜遊びに付き合ってやる義理はない」
「先輩ヒドイ……」
ノービスが大げさな仕草でぼやいた。


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