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【いくら】♀アルケミたんに萌えるスレ【ひまわり】

38 名前:18 投稿日:2004/02/04(水) 10:34 ID:SYPhaBQE
黄色い草を刈り取りつつ、私はぼーっと考える。
ホムンクルスの研究も大事だけど、実は今一つ気になってることがある。
それは、紅ポーションのことだ。
赤ポーションは赤いハーブから作られる。
黄ポーションは黄色いハーブから作られる。
じゃ、紅ポーションは?
紅ハーブなんてものは存在しないし…
一度試しに赤ハーブと黄ハーブを混ぜて作ってみたら、
とてもじゃないけど飲めない物質が出来上がってしまった。
しかもよくよく考えたら、紅ポーションって黄ポーションより効能薄いしね〜。
不思議不思議、いったいどうなってるのかしら。
こういうのを考えるのが楽しいから、アルケミストはやめられない。
「ん?」
ふと今刈ってる黄色い草の花弁をみると、大きく膨れあがっている。
私はそこに迷わずナイフを突き立てる。
すると、中から白いふわふわしたものが、ぶわっと吹き出てきた。
黄色い草の綿毛だ。
この冬の寒い時期には、何かと重宝する品だ。
う〜ん、研究も大事だけど、もうちょっと綿毛を集めて服でも作ろうかな…。
プロンテラの花屋さんがこの前着てた服、可愛かったし…。
そんなことを考えつつ、疲れた足を休ませるべく、ふと腰を地面に下ろす。
「きゃっ」
そこは、隣に生える大樹のせいで一日中日が射さないせいか、氷のように冷たかった。
「つめた〜…」
地面が湿気っていたせいか、スカートも心なしか濡れている。
「何か敷く物もってこればよかったな〜」
そういえば、最近プロンテラの石畳の上で露天してても腰が冷えるのよね。

よしっ、決めたっ。
この前、アマツから来たという剣士さんから聞いた、”ざぶとん”なるものを作ってみようっ。
なんかこう、厚手の布で作った袋に綿を詰めて、平べったくして座れるようにするんだっけ?
その上に座れば、冷たい地面に座ってもだいじょうぶっ、に違いないっ。
そうと決まれば、即断即決即実行。
綿毛は草とファブルから集めるとして…
問題は布かな。
残念ながら私は、布を織る技術は持ってないし、
こう、暖かくて、ふわふわしてて、かつ丈夫で…
(がさがさ)
「?」
考え事をしていた私の後ろで巨大な気配がした。
ふと振り返ると…
「ふもふも」
暖かく…
ふわふわして…
かつ丈夫そうな生物と…
目があった。
「ふもっふ?」
「…」
「…」
なぜか暗い森のなかで見つめ合う、一人と一匹。
「(/ひらめき)」
「(/ショック)」
なぜか脱兎の如く逃げ始めるビッグフット。
これでは脱兎ならぬ脱熊だ。
「あっ、こらっ、まてー、まちなさーーーいっ」
「ふもーーー……」

「…なぁ、主殿よ」
「ん? どうしたの?」
「我らはマリンスフィアを狩りに来たんだよな?」
「そうよ?」
「どうして…、どうして我らは海に浮かんでいるのだ?」
「そ、そりゃー、マリンスフィアと言えば海だしっ」
「マリンスフィアは海底洞窟だっ。」
「ぇ”?」
「で、しかも、陸が見えないわけだが、ここはどこだ?」
「さ、さぁ、きっとミッドガッツ王国国内じゃないかな〜、あははは〜」
「き、騎士子殿〜TT」

→某ぼにうの人の漂流悪ケミに続く

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